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「急に肩が上がらなくなった」「服を着るのがつらい」「夜中に肩がズキズキ痛む」などの症状は、更年期世代の女性によくみられます。
五十肩(肩関節周囲炎)は加齢だけが原因ではなく、更年期に減少する女性ホルモン「エストロゲン」が深く関係していると考えられています。エストロゲンには筋肉や腱、靭帯、関節を健康に保ち、炎症を抑えたり組織の修復を助けたりする働きがあります。
更年期になるとエストロゲンが減少することで肩の組織が傷つきやすくなり、炎症が起こりやすい状態になります。
肩関節は人間の身体の中でも特に大きく動く関節です。そのため、関節を包む「関節包」や腱、靭帯には日常生活の中でも繰り返し負担がかかっています。
本来であれば小さな傷は自然に修復されますが、更年期では組織の回復力が低下しやすくなります。その結果、肩の周囲に慢性的な炎症が起こり、関節包が硬くなってしまいます。
肩が硬くなると腕を上げたり、後ろに回したりする動作が難しくなり、痛みだけでなく可動域も制限されるようになります。
更年期は肩こりや疲労感、腰痛などの不調が増える時期でもあります。そのため身体を動かす機会が減り、肩関節を十分に使わない生活になりがちです。
肩は動かさない期間が長くなるほど関節が硬くなる特徴があります。また、デスクワークやスマートフォンの使用による猫背や巻き肩は、肩関節への負担をさらに大きくします。
女性ホルモンの減少に加え、運動不足や姿勢の乱れが重なることで、五十肩を発症・悪化させるリスクが高くなります。
五十肩は「年齢だから仕方ない」と我慢する必要はありません。炎症が強い時期には無理に動かさず、痛みを落ち着かせることが大切です。その後は、肩関節の状態に合わせて少しずつ可動域を広げる運動やストレッチを行うことで、肩の動きを回復させることが期待できます。
また、肩だけでなく姿勢の改善や筋力維持、自律神経を整える生活習慣も重要です。
更年期の五十肩は、身体全体の変化によって起こる症状の一つです。原因を理解し、早めに適切なケアを始めることで、痛みの軽減や肩の動きの改善につながります。
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