こんにちは。
名古屋市東区、肩こり・腰痛専門のふくおか接骨院です。
お店を探したり、調べ物をしたり、ゲームをしたり、ナビをしてくれたりと、手軽で便利なスマホ。
しかし、私たちの生活には欠かせなくなってきているスマホも様々な身体への悪影響『スーマートフォン症候群』の原因となっています。
では、どんな症状があるのでしょうか?
~肩こり・腰痛・頭痛・めまい・集中力低下を引き起こす『スマホ首』~
スマホ首(スマホネック)は、別名ストレートネックと言われるものです。
本来、ヒトの身体を横から見た時に7個ある頸椎は、前にカーブしていることが理想ですが、この弯曲が30度以下になった状態を指します。
首がまっすぐになるだけで、肩こり・腰痛・頭痛・めまい・集中力低下・抑うつなど様々な症状が現れると言われています。
・ではスマホ首はどうして起きるのでしょうか?
原因としては、次のような理由が考えられます。
・スマホやパソコンを使うとき、頭が下がった状態になっている。
・その姿勢で長時間いることが多い。
・座るときに、骨盤が後傾し(後ろに倒れ)、猫背になっている。
などが挙げられます。
こんな姿勢になってませんか?
人間の頭は、4~6キロの重さがあり、正しい姿勢で立ったり座っていると、骨盤がきれいに立ち、その上に脊柱(背骨)、さらには頭が乗るという構造が保てるため問題ないのですが、姿勢が悪く、重心が前に移動すると、4~6キロの頭が前に出るわけです。
これはものすごく重たく感じるし、実際重みが数倍になります。
理想とする重心より頭が前に出てしまうと、身体の後ろ側の筋肉で頭を引っ張り、前側の筋肉で上へと支えなければなりません。
これが肩こり・首コリの大きな原因となります。
首は身体の他部位に比べると非常にデリケートな部位なため、その負担が増えることは弊害が大きいのです。
・では、なぜスマホ首が頭痛やめまいを起こすのでしょうか?
脊柱の中でも、頸椎の部分だけはダメージが少なくなるようにと、骨の中に血管が走っています。
前のカーブがなくなり、血管が頭部に入る部位で圧迫が起こることで、頭痛が起きたり、フワーッとするめまいが起きたりするのです。
・そんな姿勢にならないためにはトレーニングが必要
人は筋肉を使うと疲れてしまいます。
なのでなるべく筋肉を使わないように、楽な姿勢を取ってしまいます。
そしてそれが、日常的に続くことで、『当たり前の姿勢』となり、脳もそれが『楽な姿勢』だと勘違いしてしまうのです。
そうなると、正しい姿勢を維持する筋肉のトレーニングが必要となり、少しずつ意識を変えて治していくしかないのです。
~目の酷使で起こる眼精疲労・ドライアイ~
スマホの画面はパソコンのディスプレイよりも小さいので、細かい文字を至近距離で見るうえ、ゲームなどは長時間集中して凝視することが多くなります。
また、暗いところでスマホを凝視していると、自然と瞬きの回数が減り、目の乾いた状態となります。
秋の季節は空気が乾燥してきますので、目の乾きはまますます進行するし、冬になれば暖房でさらに乾く…。
それにプラスされて、スマホによるもの酷使。これでは慢性的な眼精疲労・ドライアイになってしまいます。
そして、スマホやパソコンから発せられる『ブルーライト』は、眼精疲労の大きな原因となります。
・ブルーライトって何でしょうか?
ブルーライトとは、光の中で紫外線の次に強く、可視光線の中では最もエネルギーが強い光がブルーライトです。
目への負担が強く、太陽光にも含まれる光であることから、夜間に浴びると、体内時計を狂わせるともいわれています。
エネルギーが強いため、目が疲れやすく、眼精疲労や網膜の黄斑変性の可能性が指摘されています。
また、体内時計が狂うことでホルモンバランスも崩れ、抑うつや自律神経症状、肥満や生活習慣病なども懸念されています。
就寝前はできるだけブルーライトを観ないようにするなど、節度を持った使い方の工夫をしましょう。
~スマホ症候群は腰痛の原因にもなります~
通勤・通学時に電車の中で立ちながら、座りながらスマホを操作することが多いかと思います。
前述しているように、猫背の姿勢で長時間操作することは、首の後ろの筋肉で必死に頭を支えることになりますから、肩こりに大きく影響します。
しかしこの猫背姿勢は、腰にも大きな負担をかけることになります。
研究結果によると、猫背姿勢は時間が経つにつれて前かがみの角度が増すことが多く、腰への負担は、正しい姿勢のそれに比べて1.85倍となるそうです。
そこに、日頃の癖で『足を組む』ということをすると(足を組むことより、足を組まなくてはいけない身体を治す必要があるのですが・・・)、坐骨が椅子の座面に均等に当たらず、腰・骨盤周辺の筋緊張がバラバラになってしまう可能性があり、骨盤の歪み・背骨の歪みという身体が出来てしまいます。
当然、背骨や骨盤の歪みは、腰痛の大きな原因となりますよね・・・。
~テニス肘・野球肘とよく似た症状の『スマホ肘』~
運動をしているわけでもない。
仕事で腕や手を酷使しているわけでもない。
でも、肘が痛い…。
という方。
それ、今はやりの『スマホ肘』かもしれません。
しかしこの症状をスマホ肘だと自覚している方は、残念ながらあまりいません。
そうゆう方のお話を聞いていると、一日30分以上スマホゲームをしている、もしくはちょこちょことスマホを操作しているという人がほとんどで、知らず知らずのうちに肘に負担をかけているんですね。
では、どんな症状があって、何が原因になっているのかを見ていきましょう。
・テニス肘によく似た症状=外側上顆炎
手の平を上にしたときに、肘の外側部分に痛みがあるスマホ肘です。
親指側の筋肉が張ってしまうことで、肘の外側部に牽引力が加わってしまい起こる症状。
テニス肘とも呼ばれ、バックハンドでボールを打つ際に痛みが強く出ることが多く、『外側上顆炎(がいそくじょうかえん)』と言います。
片手でスマホを持ち、親指で操作する人に多い症状です。
・野球肘によく似た症状=内側上顆炎
手の平を上にしたときに、肘の内側部に痛みがある症状です。
小指側の筋肉の疲労により、肘の内側に負担が加わり起こる症状で、『内側上顆炎(ないそくじょうかえん)』と言われます。
野球肘とは症状が起こるメカニズムは違いますが、肘の内側部分が痛いという症状は似ています。
片手で持つには少し重たいスマホを長時間持つと、小指に一番重みが掛かった状態で支えるということが多くなります。
それが理由で起こる症状です。
・スマホ肘改善・予防のストレッチ
肘の外側が痛い場合・・・
①手のひらを下にして腕を伸ばす
②反対側に手で、手の甲をつかみご自身の方に近づけるよう伸ばします。
③30~1分程度伸ばしましょう
④床で行う場合
肘の内側が痛い場合・・・
①手のひらを上にして、腕を伸ばす。
②手首を下に倒し、反対側の手で手の平をつかみ、ご自分の方へ近づけるように伸ばす
③30~1分程度伸ばしましょう
④床で行う場合
~スマホの長時間使用で自律神経失調症に?~
スマホだけが原因ではありませんが、スマホが自律神経失調症のきっかけになることは多々あります。
アメリカの心理学会によると、いつもスマホをいじっている人は、ストレス状態にあるとのこと。
スマホをいじっているからストレス状態になるのか、ストレスがあるからスマホをいじってしまうのか。
どちらにしても、スマホをいじるということは、ゆっくり落ち着いているとは言えないので、ストレス状態なってしまうことは間違いないでしょう。
ストレス状態とは、自律神経の交感神経が優位になっている状態です。
つまり、常に交感神経が働いているわけですから、自律神経が乱れ不調になり、自律神経失調症のようになってしまいます。
自律神経失調症の症状は様々で、原因も精神的ストレス、体質、性格、生活リズムの乱れなど色々ありますが、スマホの使い過ぎによるものは『生活リズムの乱れ』が原因となります。
また、しょうじょうは、肩こり・腰痛・倦怠感・耳鳴り・憂鬱・頭痛・生理不順・動悸・頻脈・便秘・下痢など挙げたらきりがないほどです。
『生活リズムが乱れているなら整えれば良い』と思うかもしれませんが、スマホを常にいじっている人が、そう簡単にスマホから離れることはできませんよね・・・。
スマホをなぜ何時間も使ってしまうのかを紐解いていく必要があります。
前述したように、スマホをいじっているからストレス状態なのか、ストレス状態だからスマホをいじってしまうのか。
いずれにせよ、現代のようなストレス社会に生きる私たちですから、ストレスと上手に向き合い、解消していかなければならないことは間違いありません。
自律神経のバランスを整えるには、副交感神経の働きを高めること、リラックス状態を意識的に増やすことが大切となります。
~副交感神経をアップさせる方法~
副交感神経は、睡眠中やリラックスをしているとき、ゆっくりと落ち着いているときに働きます。
副交感神経が優位になることで、疲労回復や身体の修復をはかるための大切な時間となりますので、自律神経が乱れていると思ったときは、意識してやってみてください。
①朝、一杯の水で胃腸を目覚めさせる
空っぽの胃腸に心地よい刺激を与え、働きを活性化させましょう
胃腸の働きが副交感神経を刺激し、自然な便意が促されます。
②ぬるめお湯(38~41度)に入浴しよう
42度以上になると、脱水症状が起きてしまう可能性もあるので、38~41度程度が目安です。
20分くらい入っていることが理想ですが、ペットボトルに常温の水を入れて入り、こまめに水分補給をしてください。
③頑張り過ぎない運動・ストレッチ
ストレッチや軽めの運動は、筋肉の緊張をほぐすことが出来ると考えます。
しかし、ハードすぎる運動は交感神経が優位になってしまうため、不向きであると言えます。
あくまでも、『リラックス』が目的ですので、『気持ち良さ』『心地よさ』が大切です。
程よい負荷で、程よい時間を見つけながらやってみてください。
④アロマなどの香りでリラックス
『香り』は、本能と感情を司る脳の中の『大脳辺縁系』に届きます。
アロマに限らず、香りをかいだ時にだれかを思い出す、昔を思い出すという気分になるのは、大脳辺縁系の反応と言えます。
大脳辺縁系が受けた取った香りの情報は、自律神経を司る『視床下部』へと伝わり、自律神経をコントロールすると言われます。
リラックスにおススメのオイルは・・・ラベンダー・ヒノキ・イランイラン・ベルガモット・グレープフルーツ・レモンバーム・ペパーミント・ローズマリーなどです。
⑤深い呼吸
あえて、腹式呼吸とか胸式呼吸とか言わず、『正しい姿勢で深い呼吸をする』ことが大切です。
身体(脊髄)の中には、『脳脊髄液』という液体が流れており、この循環が悪くなると、自律神経が栄養失調となり、内臓機能の低下や頭痛、めまいなどが起こると言われています。
深い呼吸をすることで、胸郭の動きが生まれ、背中、首の筋肉が働きます。
それらがポンプ作用となり、脳脊髄液を体内でしっかりと流すことが出来るようになり、自律神経にもしっかりと栄養がいきわたることが出来るのです。