11歳 男の子 股関節が痛すぎて足を地面に着けられない
痛くなる前日、友達と外で鬼ごっこをして遊んでいたら、だんだんと股関節が痛くなってきた。翌朝、痛くて泣いてしまうほどにまで悪化。学校にも行けず、とりあえず整形外科を受診しレントゲンを撮ってもらったが異常なしとのこと。骨も関節もきれいですと言われ、シップをもらって、ハイ、終了。
その後二週間、その痛みを我慢して生活をしていたが、ついに地面に足をつくこともできなくなり、お知り合いのご紹介で来院されました。
治療室に入ってきたときは、お母さんに抱っこされながらでした。
いつものようにお話を聞き、仮説を頭で立てながら…と思っていたけれど、痛くなり始めてから2~3週間たっていることと、子供さんの意見は『とりあえず痛いから何とかしてください』オーラがビシビシだったため、とりあえず身体を診ながらやっていこうと思いました。
脚長差を見てみると、右足(痛い方の足)の長さが3cmほど長くなっていましたが、これは明らかに股関節の中で炎症を起こしている状態。
骨盤が歪むことで左右の足の長さが変わることはよくある話ですが、今回のケースは炎症によって水が溜まり、関節腔内の圧が高くなっている状態です。
そりゃ、痛いよね・・・。
初診時には患部にアプローチすることはせず、臀部(お尻)、大腿部の筋緊張を抜いて患部にアイシングをして終了。お母さんの抱っこはキツそうなので、学校は松葉杖で行きましょうということにしました。
2回目以降は小学生といえども、内臓(腹膜)の張りを抜いたり、全身の身体バランスを整えまくりました。
その中でも一番問題ありだと思ったのは足部でした。
なぜ、股関節がこんなに炎症を起こしてしまうほど負担が掛かっていたのか?を再度説明し、4回目の施術後はほとんど痛みもなくなりました。
まぁ、小学生ということでメンテナンスに来てくださいとは言いませんでしたが、日常生活で気を付けてほしいことと、毎日の宿題を出して終了でした。
もっと早くこればよかったー。
最後のこの言葉が一番うれしかったです。